2025/12/05
仙台市S様邸の基礎工事が進んでおります。事前に行っておりました地盤調査の結果が固い地盤だったので土の掘削からの工事に成ります。まずは、表面の整地を行いながら外周部の深い部分を掘削していきます。S様邸の地盤が固かったために掘削作業にピックを使いながら進めました。地盤が固い事は建物には良いのですが基礎工事の職人さんには大変な作業に成ります。
掘って整地したところをタンピングランマーと言う地盤に振動を与えて固める機械を使って転圧を行い、転圧した地盤の上から砕石を敷きならしもう一度、転圧機を使ってしっかりと締固めを行いました。その後、全面に土間シートを敷いていきます。土中の湿気を上げない為のシートに成ります。その後に捨てコンクリートを打ち込みします。
捨てコンクリートは構造上の強度は必要ありませんが、建物の位置を正確に出すための墨出しや型枠を建てるために必要な工程になります。基礎の配筋を組む上げると一回目の瑕疵保険の配筋検査を受けます。検査では配筋の結束が図面通りの施工か、配筋の太さや間隔など細かい部分にも間違いがないか確認してもらうのが配筋検査になります。
瑕疵保険の基礎の配筋検査も無事合格し、型枠が組み終わると床スラブのコンクリートと立ち上がり部分のコンクリートを二回に分けて施工します。鎌田工務店では、許容応力度計算による耐震等級３の基礎配筋になるので、耐震等級の取得がない建物よりは基礎配筋が細かく入っている丈夫な基礎に成ります。
土間のコンクリートをならした後タンパーと言う道具を使ってコンクリートの表面を叩いていきます。これにより砕石を沈めたりコンクリート中の空気を抜きます。土間のコンクリートが固まると墨を出して、立ち上がりの型枠を組んでいきました。立ち上がりのコンクリートを施工してこの状態で数日間はコンクリートの乾かす期間の養生を行いコンクリートが固まってから型枠を外します。写真の基礎（ベタ基礎工法）は、建物の過重を均等にバランスよく支える基礎構造で、建物全体をしっかり支えると同時に地震などの外力を地盤に分散させる大切な役割を果たします。
立ち上がりコンクリートの打ち込む際は、基礎と土台を連結するアンカーボルトの高さも確認しながら進めています。
型枠を組んだ状態で数日間、養生を行いコンクリートの初期強度が出た段階で型枠を外しまます。基礎工事が完了すると、建て方工事の前に外部の給水や排水の配管工事を行っています。外周部の水道や下水、雨水の配管を行い、内部の水道とお湯のヘッダー配管を今後進めていきます。
