2025/09/16
仙台市O様邸は、フレーミング(建て方)工事が完了して仙台市の中間検査と瑕疵保険の躯体検査に合格しました。
鎌田工務店では新築工事には、2×4(ツーバイフォー工法)を採用しています。
ツーバイフォー工法は六面体構造で外力を分散させて建物の変形・崩壊を防ぐため地震や台風といった自然災害に強い工法だからです。
気密性や高く耐火性や省エネルギー性に優れているので、断熱材を丁寧にたっぷり入れると高性能な高断熱住宅に成ります。
中間検査も瑕疵保険の躯体検査も指摘事項なしで合格でした。中間検査では主に法律の面で問題がないか現場での確認を行って頂きました。瑕疵保険の検査では主に建物構造部分について図面通りにできているかどうか釘ピッチや金物などのチェックを行います。
枠組壁構法(ツーバイフォー工法)の特徴は、床合板を全面的に張ってから壁を立てていく組み合わせていく工法です。28㎜も厚みのあるサネ付き床合板を張り終えると床全体の剛性が高くなるのと、床と壁と気流が走る隙間がないので隙間風が入ってくるようなこともなく、気密を確保しながら強い家になります。土台の間に90㎜厚みの押し出し法ポリスチレンフォーム(断熱材)を敷き詰めました。床下には大変適している断熱材と言えます。まず、断熱性能が高い。熱の伝えやすさの値、熱伝導率で言うと0.028とかなり高性能な断熱材で断熱材の分類で言うと、発泡プラスチック系になり丈夫な上に湿気にも強いという特徴があります。合板の上には雨よけのシートも貼り、雨対策をします。
事前に工場で組み立てられたパネルを現場で組み立てていきます。建て方の作業中は、雨が降る事もなく無事に建て方が進められました。パネル式は短期間で上棟が出来るので安心です。近年は構造計算が入り構造の梁が重量化してきたり、サッシも樹脂化やトリプルガラス採用で重くなっています。またサッシは日射取得のために大型化もしていて、さらに重くなっています。大工さんからは「何もかもが重くなって大変」という声をよく聞きます。業界的には大工さんの高齢化も問題視されていますが、パネル化工法が採用できるとそれだけで作業の負担が減り数日で建物の構造躯体が組めます。ほぼ1日~2日で上棟できるため、メリットがあります。
建て方が完了して、屋根の下葺きルーフィングも完了し仕上げ材のスカイメタルルーフも完了しました。
屋根材のスカイメタルルーフの下葺き材は改質アスファルトルーフィングとよばれている防水シートです。ルーフィングシートとは屋根本体の下に敷く、「屋根の防水シート」のことを指します。「下葺き材(したぶきざい)」とも呼ばれることもあります。
モデルハウスでの相談会にお越し頂いた方には、いつもお話ししていますが構造で大事な点はまず、バランスが良い間取りで耐震等級3を確保することです。
構造計算は、新築であれば許容応力度計算を行い少し余裕のある構造にしておく方が安心だと考えています。そして、その上で現場の確認をしっかりと行って計算通りに施工を行うのが大事です。O様邸はそのお手本のような構造が出来ているお家です。
検査の後に、大工さんはサッシの取り付けを行いました。サッシはいつもどうり全面、樹脂窓のトリプルガラスを使用しています。外壁には高性能グラスウール16kの90㎜厚みの付加断熱を行ないます。内部では電気の配線や、太陽光発電パネルの先行配線工事を開始したのでお施主様との配線確認をして断熱気密工事も開始します。