仙台市S様邸 建て方(フレーミング)

 

 
 仙台市S様邸では建て方工事が完了しました。基礎工事が完了すると、水道の給排水工事を先行し、その後に現場に大工さんが入り建て方工事をスタートします。
基礎の上部に設置する土台の材料は、圧注入材の防腐・防蟻処理のされた木材を採用してシロアリ対策をしています。 土台を基礎パッキンの通気部材の上に設置して基礎と土台を基礎にあらかじめ 設置したアンカーボルトと言う金物で連結します。 基礎の立上り部分の上に浴室や玄関の基礎断熱部分は気密用のパッキンや、 通気部分に成る外周部や内周部は通気用の基礎パッキンと使い分けています。

 

 

  上記写真は、プレカット工場で制作した壁及び床のパネルになります。クレーン車が現場に入り、組み立てる人、ラックから運ぶ際にパネルを吊紐に固定する人。各役割を分担し、段取りよく進めていきます。屋根の材料の垂木もプレカット工場でパネル施工してあるので、正確な位置で施工ができます。そして、あらかじめ工場でパネルを作っているので、数日で建物の構造躯体が組めます。雨や雪に濡れるリスクが減ります。プレカットされた建て方は2~3日間くらいで完了します。ツーバイフォー工法は、床~壁~二階床~2階壁と工事が進められ、壁と床の6面を剛性の高い合板を張った枠組みで固められ、がっちりした箱ができあがります。枠組壁構法はこのような箱の積み重ねですから、高い耐震性・耐火性・断熱性気密性が優れています。

 鎌田工務店の新築の木造住宅は枠組壁構法に特化しています。その理由は設計のルールを守れば、先ほど説明した、耐震性も断熱・気密性能も優れているからです。もちろん徹底して施工管理をする事が前提条件に成ります。枠組壁構法(ツーバイフォー工法)の構造自体が日本の気候風土に合わないと心配されている方もいるようですがそれは間違いです。理由は、アメリカやカナダを合わせた国土は、日本の国土の52倍。その両国の殆どの木造住宅はツーバイフォー工法で建てられています。さらに温熱環境が優れている住宅が多く、気候条件が厳しい北海道はツーバイフォー住宅の比率が日本一多い地域のようです。大切なのはどの工法かより木構造を理解して建築施工する事です。長期に渡る耐久性を持たせる施工技術は、管理者の細かな配慮やひと手間を惜しまない職人の知識と技術を必要とします。

 

 

 

  冬季休業期間に入る前に、屋根の下葺きルーフィングの施工が完了したので屋根や壁の濡れるリスクが減りました。一般的に建て方時の雨養生は軽視されがちですが、建て方時の雨養生をきちんと行わないと、初期型結露リスクが高まります。建て方時から、ブルーシートなどを準備し、一日の作業完了時には養生を行っています。

 今年はS様邸の建て方が完了した所で職人さんたちは仕事納めでした。お客様、スタッフ、各協力業者様、メーカー担当者様、本当にお世話になりました。感謝です。今年もみなさまのおかげを持ちまして無事終えることが出来ます。この場をお借りして心より御礼申し上げるとともに来年も引き続きあたたかなご支援をいただければ幸いです。