基礎工事完了。建て方工事スタート。

 

 

 

仙台市泉区N様邸では基礎工事が完成して建て方工事がスタートしました。基礎工事では、瑕疵保険の配筋検査の後、土間部分のコンクリートを施工します。検査は指摘事項も無く、合格しました。N様邸も長期優良住宅の耐震等級3を取得しているので配筋ピッチが細かいです。床スラブ面は、コンクリートを流し込んだ後タンパーと言う道具を使ってコンクリートの表面を叩いて締め固めることでひび割れが生じにくくします。さらにコテで押えていきコンクリートの表面を平らに仕上げていきます。コンクリートの乾かす期間は約一週間置きます。

 またコンクリートは打設後に硬化が始まると乾燥が大敵になります。コンクリートの強度は、セメントと水の水和反応によって高まります。 打設後のコンクリートが乾燥した環境にあると表面から水分が取られて思うように強度が発現しません。ひどくなると表面にひび割れが発生してしまいます。 その為、打設後の乾かす養生期間は写真の様に、基礎コンクリートに水をまき湿潤状態にします。こうする事で初期の強度を保つように良い環境を造ります。

 

 

鎌田工務店では外周部のみ立ち上がり基礎幅を180㎜にして強度を上げています。(通常は150㎜程度)

基礎工事が終わると早速建物外周部の水道や下水の配管工事を行っています。配管を事前に行っておくのは、建物が出来てからだと外壁に傷をつけるリスクが減り、現時点の方が作業もしやすく、足場を外してからの日程を少なくすることができる為です。写真で見える青色と赤色のホース状の物が、給水管です。青が水で赤がお湯です。給水管(樹脂管)を保温材に通す、二重構造で、メンテナンス性に優れた工法です。樹脂管そのものの破損トラブルが大幅に減少します。

基礎の外周面の黒いシートは、ゴミ拾いや掃除がしやすくする為のシートに成ります。

 

 

 

 

 

給排水の水道工事が完了したら外部足場を組み、大工さんの建て方がスタートします。基礎に土台の墨を取付けて、土台をひき床を支える大引(おおびきひき)と鋼製の束(つか)を取付けをします。

土台には加圧注入材の防腐・防蟻処理のされた木材を採用してシロアリ対策をしています。土台を基礎パッキンの通気部材の上に設置して基礎と土台を基礎にあらかじめ設置したアンカーボルトと言う金物で連結します。

基礎の立上り部分の上に浴室や玄関の基礎断熱部分は気密用のパッキンや、通気部分に成る外周部や内周部は通気用の基礎パッキンと使い分けています。浴室や玄関部分を除き、基礎パッキンは全面通気タイプを採用して床下の通気を確保します。土台以外の大引きは鋼製束で支えていき束はボンドでしっかりと固定します。

枠組壁構法の特徴は、床合板を全面的に張ってから壁を立てていく組み合わせていく工法です。28㎜も厚みのあるサネ付き床合板(撥水加工がされた合板)を張り終えると床全体の剛性が高くなるのと、床と壁と気流が走る隙間がないので隙間風が入ってくるようなこともなく、気密を確保しながら強い家になります。土台の間に90㎜厚みの押し出し法ポリスチレンフォーム(断熱材)を敷き詰めました。床下には大変適している断熱材と言えます。まず、断熱性能が高い。熱の伝えやすさの値、熱伝導率で言うと0.028とかなり高性能な断熱材で断熱材の分類で言うと、発泡プラスチック系になり丈夫な上に湿気にも強いという特徴があります。合板の上には雨よけのシートも貼り、雨対策をします。

宮城県内ですと床の断熱厚みが65㎜の会社が多いと思いますが鎌田工務店では90㎜厚みを標準採用としています。床合板を全面に張った後に壁を造り組み立てていきますが、梅雨時期は雨対策をしっかりして建て方を進めていきます。